パワコンの寿命、大丈夫ですか?

パワコンの寿命、大丈夫ですか?

古いパワコン
パワコン撤去
新しいパワコンに交換

このところ、全国でFITを利用して建設された太陽光発電所のパワコン(パワーコンディショナー:太陽光が発電した直流電気を交流に変えて系統に流す装置)
が、メーカーによる寿命表記の10年を迎え、故障する事例がちらほら聞こえてくるようになりました。

発電所を建設した会社や電気工事のできるメンテ会社が倒産し、パワコン交換が出来ずに止まったままの発電所も目にします。

弊社も相談を受ける事例が徐々に増えてまいりましたが、現在の所パワコンの製造に必須な半導体が不足しており、下手をすると納品に1年近くかかってしまう事も多々あります。

パワコン交換を迎える皆様、更新のご検討とパワコンの確保は、今のうちに押さえておいた方が良いのではないかと思います。


また、FITの初期に太陽光を建設されたオーナーの皆様は、パワコン更新の機会に、発電状況監視装置の取り付けを是非お勧めします。現状出力抑制無しですが、ルール変更で「あり」に変わる事も予想されるからです。出力状況の監視はこれから大事になって参ります。

一方で、メーカー側では大手電力会社による太陽光の出力抑制に伴い、売電収入が大幅に下がる顧客からの値引き要求が厳しさを増しております。

値引きに応じる場合、販売利益を以て10年保証の原資に充てているメーカーとしては、会社の収支を圧迫する事業に変貌します。実際に産業用のパワコン製造から、某大手2社が撤退し、これを裏付ける結果となっています。

弊社が先月県央部で行った更新工事では、パワコンの発注後、納品に10か月を要しました。
米国による中国への経済制裁が8/1以降「電子部品352品目について解除」されますので、これから生産は上がると思いますが、これまでのバックオーダーが溜りに溜まっている状況と聞きますので、生産増強による納期の繰り上げは現時点で望み薄です。


しかしながら、パワコンの寿命は待ったなしです。検討は早いに越したことはありません。
お困りの皆様、是非弊社にまずはパワコンの検査をご用命ください。そして更新が必要な場合は早期の商品確保をおすすめいたします。